汗をかいた日にジーパンを脱いだら、股やウエストまわりのニオイが気になることがあります。洗いたい一方で、「洗濯機に入れたら縮まない?」「色落ちしそう」と迷う人も多いでしょう。
洗濯機で洗える表示が付いているジーパンなら、表示に沿って洗濯機で洗えます。手洗い表示の商品は、基本的に表示どおり手洗いします。
汗や皮脂汚れによるニオイが気になるなら、「デニムはなるべく洗わないほうがいい」と放置するより、商品に合った方法で洗うほうが現実的です。
この記事では、色落ちや縮みに配慮した洗濯機での洗い方、汗臭を残しにくい干し方、洗っても臭う場合の対処まで順番に解説します。
汗臭いジーパンは洗濯機で洗える?洗濯表示を最初に確認
ジーパンを洗濯機へ入れる前に見るべきなのは、「ストレッチデニムか」「生デニムか」といった名前より、内側に付いている洗濯表示です。
同じジーンズでも、綿100%、ポリウレタンを含むストレッチ素材、特殊な加工を施した商品など仕様はさまざま。ネット上の一般的な洗い方より、手元の商品に付いているケア表示を優先します。
洗う前に見るのは3か所
- 洗濯機で洗えるか、手洗いが必要か
- 漂白剤やタンブル乾燥を使えるか
- 「ネット使用」「中性洗剤」などの注意書きがないか
洗濯機で洗えるかはデニムの種類だけで決めない
「ストレッチジーンズなら洗濯機で大丈夫」「生デニムなら洗濯機では洗えない」といった分け方だけでは判断できません。
まず、桶の形をした家庭洗濯のマークを見ます。
洗濯機で洗える表示なら、その条件に沿って洗えます。手洗い表示なら手洗い、家庭洗濯禁止なら自己判断で水洗いしないほうが安全です。
前に持っていたジーンズを普通に洗えたとしても、別の商品へ同じ方法をそのまま当てはめないようにします。
洗濯マークの下線で洗い方の強さも見る
洗濯機で洗える表示でも、いつもの標準コースでよいとは限りません。
桶マークの下に線がある場合は、通常より弱い処理が必要です。線の数によって処理の強さも変わります。
弱い処理が指定されているなら、自宅の洗濯機でその条件に対応するコースを選びます。「おしゃれ着」「手洗い」「ソフト」など名称はメーカーによって違うため、コース名だけで判断せず、取扱説明書で対応を見ます。
漂白・乾燥・注意書きまで見てから洗う
汗臭いジーパンでは、家庭洗濯のマークだけでなく、漂白と乾燥の表示も見ておきます。
ニオイが強いからと漂白剤を使いたくても、漂白禁止の商品には使えません。乾燥も同じで、洗濯機では洗えてもタンブル乾燥は禁止という商品があります。
また、洗濯表示の近くに、
- 洗濯ネットを使用する
- 裏返して洗う
- 中性洗剤を使用する
- 単独で洗う
といった注意書きが付いている場合があります。こうした付記も、その商品に合わせたケア条件として扱います。
洗濯機の「ドライコース」とドライクリーニングは別物です
家庭用洗濯機の「ドライコース」は弱い水流で洗うコース名の一例です。一方、洗濯表示にある丸いドライクリーニング記号は、専門業者による処理を示します。
汗臭いジーパンの洗い方|色落ちを抑えて洗濯機で洗う5ステップ
洗濯機で洗えることが分かったら、色落ち・色移り・型崩れをできるだけ抑えながら、汗や皮脂汚れを落としていきます。
- ボタン・ファスナーを閉じ、裾を伸ばす
- 色落ちを抑えたいなら裏返す
- 濃色ジーンズは単独で洗う
- 洗剤を適量使い、表示に合うコースで洗う
- 洗濯終了後はすぐ取り出す
STEP1:ボタン・ファスナーを閉じ、裾の折り返しを伸ばす
ボタンやファスナーは閉じた状態で洗います。
開いたままだと、金具がほかの部分へ引っかかったり、生地へ余計な負担がかかったりすることがあります。
裾をロールアップして履いている場合は、折り返しも伸ばします。折った部分にはホコリや汚れがたまりやすいため、そのままにしません。
STEP2:色落ちを抑えたいなら裏返す
ジーンズの色をできるだけ残したい場合は、裏返して洗います。
目的は、表面が洗濯槽やほかの生地と直接こすれる量を減らすことです。
裏返しても色落ちを完全に止められるわけではありません。インディゴの色変化そのものがデニムの特徴でもあるため、「色落ちゼロ」ではなく、表面の摩擦を抑える方法と考えるのが自然です。
STEP3:濃色ジーンズは単独で洗う
濃紺や黒のジーンズは、できれば1本だけで洗います。
特に新品に近い濃色デニムは染料が出やすく、白いTシャツや淡色衣類と一緒に洗うと色移りすることがあります。
少なくとも、
- 白いシャツ
- 淡色の衣類
- 白いタオル
- 色移りさせたくない衣類
とは分けておくほうが安心です。
洗濯後も、濡れたジーンズをほかの衣類の上へ長時間置かないようにします。
STEP4:洗剤は適量を守り、表示に合うコースで洗う
汗臭さが強くても、洗剤を多めに入れる必要はありません。
洗剤は多いほどニオイが落ちるわけではなく、パッケージに記載された適量を使うのが基本です。
色や風合いの変化をできるだけ抑えたい場合は、衣類用の中性洗剤も選択肢になります。デニム専用洗剤でなければ洗えないわけではありません。
すすぎ回数も一律に2回以上へ増やさず、使用する洗剤と洗濯機の設定に合わせます。
洗濯ネットは全ジーンズ必須ではありません
「ネット使用」の表示がある商品、ダメージ加工があるもの、表面の摩擦をできるだけ減らしたい場合に使います。
STEP5:洗濯が終わったらすぐ取り出して形を整える
洗濯が終わったら、ジーンズを洗濯槽の中へ長時間置かず、早めに取り出します。
濡れたまま放置すると、シワや色移りだけでなく、湿った状態が続いて生乾き臭につながることがあります。
取り出したら、ウエストや脚、裾のねじれを軽く整えます。強く引っ張る必要はありません。
ジーパンは乾燥機に入れていい?汗臭を残しにくい干し方
洗濯後は、乾燥機へ入れてよい商品かをタンブル乾燥表示で判断します。
洗濯機で洗えることと、乾燥機を使えることは別です。
乾燥機はタンブル乾燥表示を見て判断する
四角の中に丸がある記号がタンブル乾燥の表示です。禁止表示が付いている場合は、家庭用乾燥機などによるタンブル乾燥は避けます。
使用できる表示でも、熱や回転によって縮み、色、風合いが変わることがあります。
サイズ感や色をできるだけ変えたくないなら、洗濯表示を守ったうえで自然乾燥を選ぶほうが扱いやすいケースもあります。
裏返して筒状にし、風通しのよい日陰で干す
自然乾燥なら、洗濯時に裏返した状態のまま、内部へ空気が入るよう筒状にして干すと乾きやすくなります。
角ハンガーなどを使ってウエスト部分を広げると、左右の脚の内側にも風の通り道を作れます。
二つ折りでハンガーへ掛けると、生地が重なった部分に湿気が残りやすくなります。汗臭対策を優先するなら、できるだけ生地同士を密着させません。
ポケット裏・股・厚い縫い目まで水分を残さない
表面が乾いていても、そのまま収納するのは早い場合があります。
特に湿気が残りやすいのは、
- ポケットの袋布
- ウエスト部分
- 股の縫い合わせ
- 裾
- ベルトループ周辺
など、生地が重なっている場所です。
ポケットの袋布を外側へ出せる商品なら、出しておくと風が当たりやすくなります。
収納前に、ウエストや股の縫い目を指で触り、湿り気が残っていないか見ておきます。
汗臭対策は「洗って終わり」ではありません
ポケットや縫い目に湿気を残すと、生乾き臭につながります。厚い部分まで乾いてから収納します。
部屋干しなら扇風機・サーキュレーター・除湿機を使う
雨の日や夜間に室内干しする場合は、ただ吊るすだけでなく、空気を動かして乾燥を早めます。
扇風機やサーキュレーターで風を通したり、除湿機で室内の湿度を下げたりすると、厚手のジーンズも乾かしやすくなります。
壁やほかの洗濯物と密着させず、少し間隔を空けるのもポイントです。
ストレッチジーンズは日陰干しでポリウレタンの劣化にも配慮
伸縮性のあるジーンズには、ポリウレタンを含む商品があります。
ポリウレタンは日光などの影響で劣化しやすいため、ストレッチジーンズも風通しのよい日陰で乾かすほうが扱いやすいです。
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洗ってもジーパンが汗臭いときは?ニオイが残る場合の対処法
通常どおり洗い、厚い部分まで乾かしたのにニオイが残る場合は、いきなり強い洗剤や漂白剤へ進まず、洗い方を一度見直します。
まず洗剤量・詰め込み・乾燥状態を見直す
見るのは次の4点です。
- 洗剤を規定量使ったか
- 洗濯物を詰め込みすぎていなかったか
- 洗濯終了後すぐに取り出したか
- ポケットや縫い目まで湿気が抜けているか
特に、洗剤を増量してもニオイ落ちが単純に良くなるわけではありません。
それでも臭う場合は漂白表示を見る
通常の洗濯でもニオイが残る衣類では、商品によって酸素系漂白剤を使ったケアが選択肢になります。
使う前に、
- ジーンズの漂白表示で使用できるか
- 商品側の注意書きに問題がないか
- 漂白剤側で、その素材・色柄物への使用が認められているか
の順に見ます。
つけ置きをする場合も、濃度や時間は漂白剤の表示どおりにし、一晩など必要以上に長く浸けたままにしません。
酸素系漂白剤でも一部の加工デニムは変色することがある
「酸素系だから色柄物なら必ず安全」とは限りません。
ライオンが公開している事例では、一部の変色加工デニムで、加工時に使われたマンガン成分が繊維に残り、液体酸素系漂白剤に含まれる過酸化水素と反応して脱色したケースがあります。
すべての加工デニムで起こる現象ではありませんが、
- 色落ち加工
- ヴィンテージ加工
- 特殊な風合い加工
などがある商品では、商品側の注意書きまで見てから使います。
心配なら、目立たない内側などで色落ちテストをしてから全体へ使います。
漂白マークだけで判断しない
加工デニムでは、酸素系漂白剤でも変色する場合があります。洗濯表示・商品注意表示・漂白剤の使用条件を合わせて判断します。
高価なジーンズやヴィンテージ品は無理に家庭処理しない
色落ちや加工そのものに価値があるジーンズでは、ニオイを取るために漂白や長時間のつけ置きを重ねると、元に戻せない色・風合いの変化が起こることがあります。
ブランド側にケア方法があればそちらを優先し、不明ならデニム製品を扱うクリーニング店などへ相談する方法もあります。
重曹・クエン酸・冷凍庫は基本の汗臭対策にしない
ネット上では、重曹、クエン酸、冷凍庫、アルコールなどを使う方法も見かけます。
ただ、素材・染料・加工が異なるすべてのジーンズへ安全に使える方法とは言えません。
冷凍しても汗や皮脂汚れそのものを洗い流せるわけではありませんし、家庭用アルコールも染料や加工への影響を考える必要があります。
まずは洗濯表示に合った通常洗濯と完全乾燥。それでも臭う場合に、使用できる衣類用製品を表示どおりに使う順番で考えると迷いにくくなります。
ジーパンは何回着たら洗う?固定回数より汗・ニオイ・汚れで判断
一般的なジーンズに共通する「○回着たら必ず洗う」という基準はありません。
同じ1回の着用でも、真冬に2時間だけ履いた場合と、真夏に朝から夜まで歩き回った場合では、付着する汗や皮脂、湿気の量が大きく違います。
汗・ニオイ・ベタつき・汚れは洗うサイン
次のような状態なら、着用回数に関係なく洗濯を考えます。
- 股やウエストまわりに多く汗をかいた
- 脱いだあとも汗臭さが残っている
- 生地にベタつきを感じる
- 食べ物や泥など目に見える汚れが付いた
- 湿った状態が長く続いた
汗臭さを感じているなら、「まだ3回しか履いていないから」と洗濯を我慢する必要はありません。
回数より状態を見る
「何回履いたか」より、「汗をかいたか」「ニオイが残っているか」「汚れているか」を洗濯の判断材料にします。
汚れが少ない日は湿気を飛ばしてから保管する
短時間しか履かず、汗・ニオイ・汚れもほとんどないなら、毎回必ず洗濯する必要があるとは限りません。
その場合も、脱いですぐクローゼットへ押し込まず、風通しのよい場所へ掛けて湿気を飛ばします。
表面のホコリ程度なら、衣類用ブラシなどで軽く落としておく方法もあります。
「洗わない」ことと「何もしない」ことは別です。
洗わなさすぎもニオイや生地傷みにつながる
デニムは色落ちを楽しむ衣類でもあるため、「なるべく洗わないほうが長持ちする」と言われることがあります。
しかし、洗濯による摩擦だけを気にして、汗・皮脂・汚れを長期間残すのも適切ではありません。
汚れが少ない日は湿気を飛ばし、汗やニオイが目立つ日は洗う。「洗いすぎる」「できるだけ洗わない」の二択ではなく、状態に合わせて判断します。
生デニム・リジッドは洗い方が違う|ブランドのケア方法を優先
ここまでの内容は、普段使いされる一般的なジーンズを中心にした洗い方です。
生デニムやリジッドデニムは、一般的な加工済みジーンズとは分けて考えます。
初回洗濯で大きく縮む商品がある
リジッドデニムの中には、防縮加工をしていない状態で販売されている商品があります。
こうした商品は、最初に水へ通したとき、ウエストや股下などの寸法が大きく変わることがあります。
裾上げも、洗濯前に行うと初回洗濯後に想定より短くなる場合があるため、ブランドが縮率や裾上げのタイミングを案内しているなら先に見ておきます。
色を残したいか、縮ませたいかでも洗い方が変わる
生デニムでは、
- 新品に近い濃色を残したい
- 自然な色落ちを育てたい
- 最初に縮ませてサイズを安定させたい
- 糊を落としてから履き始めたい
といった目的によって、初回洗濯の方法やタイミングが変わります。
そのため、「生デニムは必ず手洗い」「10回履くまでは洗わない」と一律に決めません。
Levi’sなどでは、生デニムを育てる目安として10〜15回着用後の洗濯を紹介している例もありますが、これは一般的なすべてのジーンズへ当てはめるルールではありません。
生デニムとヴィンテージは商品ごとの状態を優先する
生デニムならブランド公式の商品ページやケア方法を最優先します。
一方、古いヴィンテージジーンズは、生地や縫製糸が経年劣化している可能性があります。新品の生デニムとは注意する理由が違うため、同じ扱いにはしません。
価格が高いものや状態を保つこと自体に価値があるものは、自己判断で強い洗浄や漂白を行わず、専門店へ相談する方法もあります。
まとめ|汗臭いジーパンは洗濯表示を確認し、洗ったら完全に乾かす
汗臭いジーパンは、「デニムだから洗わない」と我慢するのではなく、商品に合った方法で洗います。
- 洗濯機で洗える表示なら、指定された強さ・水温に合わせて洗う
- 手洗い表示なら、基本的に表示どおり手洗いする
- 色落ちを抑えたい場合は裏返し、濃色ジーンズは白・淡色衣類と分ける
- 洗剤は適量を守り、洗濯後はすぐ取り出す
- 筒状に広げ、ポケットや縫い目まで水分を残さない
- 完全に乾かしても臭う場合は、漂白表示と商品注意表示を見て次のケアを判断する
- 洗濯頻度は固定回数ではなく、汗・ニオイ・ベタつき・汚れで決める
- 生デニム・リジッドはブランド公式のケア方法を優先する
とくに汗を多くかいたジーンズでは、洗い方だけでなく、厚い部分まで湿気を残さず乾かすところまでがケアです。色や風合いを気にしながらも、汗・皮脂汚れをため込まないバランスで扱うと、普段使いのジーンズを清潔に履き続けやすくなります。
参考リンク
- 消費者庁|家庭用品品質表示法 洗濯表示
- ユニクロ公式|ジーンズのお手入れ方法
- Levi’s公式|ジーンズの洗い方
- Levi’s公式|生デニム・リジッドデニムのケア
- 花王|洗濯してもニオイが取れない衣類の対処
- ライオン|酸素系漂白剤でジーンズが脱色した事例
